情報処理学会九州支部2016年度支部報告会ならびに特別講演会のご案内
情報処理学会九州支部長
中嶋 卓雄
情報処理学会九州支部では,支部規約第4条第3項に基づき,下記の要領で
2016年度支部報告会を開催致します.
九州支部会員におかれましては,ご参加くださいますようご案内申し上げます.
記
日時: 2016年5月13日(金)15:00~16:00
場所: NTTDATA博多駅前ビルB1F B102会議室
福岡市博多区博多駅前1-17-21
株式会社NTTデータ九州
http://www.nttdata-kyushu.co.jp/corporate/access/index.php
※入館時のお願い:
入館に当たって,1F受付にて入館手続き,手荷物検査,
アテンドが必要となります.
特にノートパソコン等をお持ちの方は,「情報記憶
媒体等持出承認書(外来者)」に記入し、退館の際、
承認書とPC等のシリアル番号チェックを受けること
となりますので,あらかじめご了承の程,お願い申し上げます.
事前に入館者一覧を提出しておきますので,1F受付にて
手続き後,会場(B1F B102会議室)にお越し下さい.
式次第:
1. 支部長挨拶
2. 本部来賓挨拶(予定)
3. 情報処理学会九州支部平成27年度奨励賞表彰
4. 平成27年度事業報告
5. 平成27年度決算報告
6. 平成28年度支部役員
7. 平成28年度事業計画案
8. 平成28年度予算案
9. 閉会
尚,支部報告会に引続き,同じ会場におきまして特別講演を以下の通り
開催致しますので,併せてご参加くださいますようご案内申し上げます.
特別講演会
日時: 2016年5月13日(金)16:00~17:00
場所: NTTDATA博多駅前ビルB1F B102会議室
講師: 長尾 年恭 氏
東海大学 海洋研究所長
題目:『2020年の危機』
内容:
東日本大震災(311)から早5年.この震災はそれまでの日本列島の地下の
状態を一変させてしまった.いま,日本列島は9世紀以来(1,100年ぶり)の大
地動乱の時代に入ったと考えられる.311は首都圏直下型地震および想定東
海地震の発生時期が早まるセンスの歪変化を日本列島にもたらした.さらに20
世紀後半は地震・火山活動も極めて低調な時期であり,高度経済成長はこのよ
うな地学的な静穏期にも助けられたと考えられる.
311以前から,日本列島における巨大地震は9年(正確には8-10年周期)で繰
り返す可能性が高い事が知られていた.9世紀には864年に青木ヶ原樹海を作っ
た富士山・貞観の大噴火,869年に前回の311とも言える貞観地震(最近の研究
ではM9クラス),その9年後に首都圏直下型地震と言える関東南部地震(相模・
武蔵の国で大きな被害),さらにその9年後に仁和の地震(南海トラフ沿いの
巨大地震,今の道頓堀に約3mの津波)が発生している.さらに火山灰は実際に
は微細なガラスの粒子であり,IT機器に甚大な影響を引き起こす可能性が高い.
過去1,500年間については,古文書により,南海トラフ沿いの巨大地震の歴
史がほぼ明らかとなっている.重要な事実として,駿河湾内だけが震源域とな
る「想定東海地震」は発生した事はない(→東海地震が発生するときは必ず連
動している).この事実からも次の東海地震は,最低限東海・東南海が連動す
ると80%以上の地震学者は考えている.
危機の分散という観点から,企業はどのような点に注意してBCP等を行って
いくべきか,自然科学的な見地からいくつかの提案も試みてみたい.