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Event Information

Title 講演「人工知能が持つ構造とプログラミング原理について(三宅陽一郎氏)」のご案内
Publication Date 2016/09/27
Content

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講演「人工知能が持つ構造とプログラミング原理について(三宅陽一郎氏)」(10月12日(水))

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我が国における「ゲームAI」の第一人者、(株)スクウェア・エニックス社の
三宅陽一郎氏による講演を2016年10月12日(水)に, 九州大学マス・フォア・
インダストリ研究所において行います.

多くの皆様のご参加をお待ちしています。

詳細は,
2016年10月の IMI Colloquium のご案内
http://www.imi.kyushu-u.ac.jp/seminars/view/1925
をご覧下さい.

なお、会場, 懇親会等の準備の都合上, 出席のご連絡を10月10日(月)までに,
渋田敬史 (shibuta@imi.kyushu-u.ac.jp) へ頂ければ幸いです.

九州大学マス・フォア・インダストリ研究所
溝口佳寛 (ym@imi.kyushu-u.ac.jp)


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2016年10月の IMI Colloquium のご案内

日時:2016年10月12日(水)16:45-17:45

場所:九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所
オーディトリアム(円形階段教室)(ウェスト1号館D棟4階D413)
http://www.imi.kyushu-u.ac.jp/pages/map.html

講師: 三宅 陽一郎 氏
(株式会社スクウェア・エニックス
テクノロジー推進部 リードAIリサーチャー)

講演タイトル:
人工知能が持つ構造とプログラミング原理について

講演要旨:
 仮想世界で生きる人工知能は、世界との相対的な関わりにおいて成立
しており、エージェント・アーキテクチャを基礎として、世界と知能(身体)
の間の円環を為す情報の流れ(インフォメーション・フロー)によって
結ばれています。それが単なる情報処理と異なるのは、知能の内部に記憶
が蓄積され、また知能自身が構造を持ち、変化(学習)するところにあり
ます。その構造は長い進化の過程で環境との相対的な関係において成立し
ており、その基本モデルは「環世界」モデルと呼ばれています。人工知能
がゲームの中で扱う情報はパラメータ空間として捉えただけでも数十次元
に及ぶ膨大な情報量ですが、単に受動的に情報を受け取るだけではなく、
貪欲に行動を生成するために情報を収集し行動を形成して行きます。

 情報の流れはまた内部にもあり、それは「内部循環インフォメーション
・フロー」と呼ばれ、ロバストな力学系を形成します。つまり知能は情報
の流れから見ると、外部からの情報の流れを受けながらも、内部で構造化
され開かれた散逸構造を為しています。そして、この構造は記憶構造、
精神構造、知能構造、そして身体構造によって定義されています。

 デジタルゲームのキャラクターたちは、そのような人工知能を持ちなが
ら1/30秒、或いは1/60秒を単位として意思決定を行います、ほぼリアル
タイムに情報を環境から吸収し、行動を形成して役割を果たそうとする
人工知能エージェントです。そのような時間的な運動を記述するにはプロ
グラミング言語が適していますが、高次の構造と情報の流れから、リニア
なメモリと命令のシークエンスに射影して行く必要があり、その過程で
本来的な構造が十分にプログラムに表現されるためには、高級プログラミ
ング言語における表現方法を確立する必要があります。ここでは人工知能
のソフトウェアの構造を説明し、自意識や無意識の構造といった知能との
構造の対応を紹介いたします。

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